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2016年1月31日(日)
日限り日記

[俳句の先生]
昨日は、朝日カルチャーセンター新宿の長谷川櫂「一億人の俳句入門」教室へ。この教室は、第一回が2010年4月24日だから、今までで約6年になる。定員は60名だが、常に満員で空きを待っている人がいる人気の教室である。
講義のやり方は、事前に「兼題」2句を提出して、先生がまず2句ともに問題のある人を指摘する。昨日の兼題は「七草」。提出した63人中34人が問題ありとされ、その34人68句が何故だめなのかを、先生が丁寧に指導する。残った句から入選25句、特選10句が選ばれた。2句共に特選入選に選ばれた人もいた
私は第一回からの生徒だが、半分ぐらいが継続している人で、半分ぐらいが入れ替わっているのではないかと思う。もうあなたはこの教室は卒業ですと言われた人が、1名いる。
このように人気があるのは、先生が今一番俳句界で「旬」にある長谷川櫂であるということ(ちなみに生徒の9割が女性)、講義の内容が生徒が一番知りたいと思う本質に迫っているからだと思う。先生はかねて、自分は俳句を作った人のことは関係ない、ひたすら俳句がどうかだけを問題にするので、厳しく言われても気にしないでくれと言われているが、なかなか指導が峻厳である。昨日も、今年はなるべく敵を作らない、というのがモットーだが、もう今日何人か敵を作ってしまったと言われていた。
日本全国で俳句誌を出している結社は約700だそうだ。少なくともその数だけ大先生がいるということである。俳句は教える先生によって千差万別である。よい先生に巡り会えることが上達に一番大切なことだと思うが、このことが配偶者選びとか医者選びと同じように、なかなか難しい。

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