縄文時代(〜BC3) |
長野県井戸尻遺跡。底に山ブドウの種がついた土器発見(果実酒) |
弥生時代(BC4〜AD3) |
3世紀「魏志東夷伝」(魏志倭人伝)に酒の記述ある 米か果実酒か不明
米利用は縄文以降弥生にかけ水耕農耕定着後 九州、近畿が起源
「口噛み」加熱した穀物を噛み唾液の酵素(アミラーゼ、ジアスターゼ)で糖化→野生酵母により発酵させた 巫女に限られた |
古墳飛鳥(大和)時代(4−7世紀) |
酒造り広まった 「古事記」「日本書紀」「万葉集」「風土記」
神々の酒、天皇の酒の時代 固形様で箸で食べた
飛鳥奈良朝の万葉時代:「清酒すみさけ」という上澄みを呑んだが上流階級のもの
645年:大化の改新以後農民もにごり酒を呑めるようになった記載有り |
奈良時代(710−784) |
加無太知(かむたち)麹、古事記に百済から帰化した須須許里(すすこり)が伝承したとある 米麹による醸造法が普及した 律令制度が確立され造酒司(さけのつかさ)なる役所が設立された 朝廷のための酒の醸造体制が整えられた |
平安時代(794−1185) |
延喜式:米麹水で仕込む法及びお燗に関する記載有り
宗教儀礼的要素強く庶民の口には入らなかった 「僧坊酒」寺で造られ評価された 高野山「天野酒」、奈良「菩提泉」 |
鎌倉室町時代(1185−1573) |
都市化↑商業↑朝廷に代わり寺院寺社が酒を造るようになる 京都中心に造り酒屋が隆盛(柳酒屋、梅酒屋) 1252年禁酒法施行 「御酒之日記」段仕込み、乳酸発酵の応用 木炭使用が記述 「多聞院日記」火入れ、三段仕込みの記述。この頃に現在の清酒造りの原型ができた。南九州に鉄砲キリスト教と共に蒸留技術伝来→蒸留酒(焼酎)の原型。 |
安土桃山時代(1568−1600) |
奈良にて十石入り仕込み桶が製造。寺院酒から各地酒へと発展多様化。現在の清酒造りの完全な原型である「諸白仕込み(もろはく)」が完成。諸白は麹、掛米ともに白米。片白とは麹が玄米、掛米を白米) |
江戸時代(1603−1867) |
江戸初期年5回仕込まれていた。(新酒、間酒、寒前酒、寒酒、春酒)寒造りが最も優れていた。保存性を高めるための低温殺菌法(火入れ)アルコール添加(柱焼酎の混和)歩留まりをよくする、香味を整える、火落ち酸負を防ぐ。灰を使って酸味を中和させ澄まし酒にする方法。水の重要性(宮水)境から樽廻船で江戸へ。 |
明治時代(1868−1912) |
富国強兵のため国が酒造所をたくさん作った。酒税、自家醸造(密造) 木樽、小壷売り→瓶詰め売り「一升瓶」開発。 1901一升瓶日本酒初発売。
山廃法、速醸法開発。 大蔵省醸造試験場開設。 |
大正昭和(1912− |
貯蔵:杉樽 大正時代ホーロータンク。昭和初期 竪型精米機。6号酵母採取分離培養。
日中戦争後、水で薄めた酒。
S18(1943)級別制度(1−4級)
大戦後
S24(1949)三倍醸造酒開発
S37(1962)級別(特、1,2になる)
S48(1973)防腐剤添加禁止
H00(1987)級別見直し
H04(1992)級別全廃 |
|
 |