ウェルキャリー
トヨタもやはり2日目の車いす見学者特別招待日に合わせて福祉車両「プリウス・ウェルキャリー」の展示を行っていた。話題のハイブリッド車両に、折りたたみ式の車いすの積み込みを補助する装置と格納するボックスをルーフに積載したものである。車いす使用者が自動車を運転する場合、車いすから運転席に乗り移り、車いすをたたんで持ち上げてリアシートに積み込む方法があるが、それらの作業を自力でできない人には有用な装置である。また、雨天の車いすの積載作業時に格納ボックスのカバーが屋根代わりとなるように横にスライドする。
この装置を開発する際に、積載できる車いすの形状や大きさなどを車いすメーカーなどから情報収集したり、車いす使用者の移乗方法などの調査を行ったという。
開発者はユニバーサルデザインといえども全ての人に対応できるわけではないので、ターゲットを絞り込んでよりよい製品開発と販売促進を計画しているという。ここで一番重要なのは、この装備を快適に使用できる場所が現状ではかなり限定されているということだ。(下へ続く)
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