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2005.10
第39回東京モーターショー(その1)

前回2004年の第38回東京モーターショーでは、テーマが「はたらくくるまと福祉車両」ということもあって、国内外からたくさんの福祉車両が市販車やコンセプトカーも含め展示されていました。

しかし今回は福祉車両の展示数が少ない印象をうけました。展示計画を聞いてみたところ、車いす使用者特別招待日のみ展示するというメーカーが多く、今回は福祉車両の展示はおこなわないというメーカーもありました。

10月19日と20日は報道関係者招待日(プレスデー)だったのですが、福祉車両の価値観や、その使用環境の改善を各報道機関にアピールできるこの日から、各社自慢の福祉車両を展示したほうが良いのではないかと思いました。

   

ダイハツでは車いす機能を持った運転席を出し入れできる自動車を市販開始したこともあり、プレスデーから展示を行なっていました。テレビでコマーシャルも放映しており、福祉車両の認知度アップに貢献していると思います。

このように福祉車両を誰もが身近に感じられるような機会が増えると、その使用環境もより良く拡充していくのではないでしょうか。

写真はダイハツ「ミラ・セルフマチック車」

   

三菱自動車ではコルト・プラス「セルフトランスポート仕様車」の展示をしていました。トランクルームから運転席まで電動アームで車椅子を運ぶこの車は、もとから電動開閉のできるテールゲート(トランクのドアー)を持っているので、その機能を発展させたかたちで「福祉車両化」した例といえるでしょう。

このように最初から福祉車両への拡張性や、転用の可能性を持った自動車作りの実例の展示をこれからのモーターショーに期待したいです。