[日本年金機構事務所]
社会保険庁が日本年金機構になってから初めて事務所を訪ねた。
目的は、自分が死んだあとの遺族年金がいくらになるか、あらかじめ妻に知っておいてもらった方が良いと思ったからである。
「年金機構」と名前が変わって何が変わったろうか。
いまはほとんどが予約制になっているので、予約が一週間ぐらい先にはなるが以前あった恐るべき長さの待ち時間はない。それと相談員が名乗りを上げてから名刺を渡すなどして、前にあった怖いような雰囲気はない。
それにしても年金は難しい。いままで送られた書類は全部取ってあるし、法律を読む力は一応あるつもりだが、遺族年金の額など基本的なことさえ自分で算出できない。厚生年金のほかに厚生年金基金に入っていたりすると益々分からなくなる。
相談員は、パソコンから表示された数字を説明してくれるだけで自分で計算するわけではない。プリントアウトされた紙にも、「差額」[下支]「加算額」などの文字があり、説明を求めても定義を言うだけで自分で計算してみてくれることはしない。度々法律改正が行われるから、人智ではフォロ-出来ないのだろう。プリントアウトされた紙面を見てシステムに間違いがないかをチェックしてくれているようだが、基本的にはシステムを信用するしかないようだ。
知らしむべからず依らしむべし、を地で行ってるような気がした。この場合依るのはお上ではなくシステムだが。
とんばうの縄張りにゐてとんぼたり
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